日本音響学会では,音響学に関する各専門分野を深く掘り下げていくとともに,音響学と領域を共有する学際的分野と連携しながら学会の活動範囲を広げていくことも重要な役割と考えております.その中でも,音響学に基づきスポーツ競技と音の関わりやその競技場の音環境にフォーカスした研究は少なく,それらの知見や技術がスポーツ分野に十分活用されてこなかったというのが現状です.
このような背景のもと,これまで一堂に会する機会が少なかった「音響学とスポーツ」の分野の研究者や教育者が集まって議論する機会を提供し,音響学の新領域分野の世界的な発信と,日本のスポーツ競技の更なる発展への貢献を目的として,本調査研究委員会が2017年6月26日に設置されました.主な対象は,スポーツ科学部の専門家や武道学会,競技者,障害者スポーツ団体及び,音響分野(建築音響分野,騒音・振動分野,電気音響分野,福祉音響分野,聴覚分野,超音波・水中音響分野)などが中心となる学際的な分野です.
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